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経費削減の方法50選|中小企業がムリなく見直せる固定費・業務コストの減らし方

経費削減というと、まず「とにかく安いものに変える」と考えがちです。ただ、実際に会社の経費を見ていくと、いきなり大きな削減を狙うより、毎月なんとなく払っている固定費や、担当者が昔のまま続けている作業を見直したほうが進めやすいです。

たとえば、月末に請求書を確認していると、ほとんど使っていない有料ツール、昔のままの通信プラン、毎月少しずつ増えている消耗品代が見つかることがあります。1つずつは小さくても、年間で見るとけっこうな金額になります。

この記事では、中小企業や個人事業主が取り組みやすい経費削減の方法を50個に分けて紹介します。削るだけではなく、「作業が楽になる」「担当者の手戻りが減る」「月末処理が少し軽くなる」という視点も入れています。

経費削減はどこから始めると楽か

最初から全経費を見直そうとすると、だいたい途中で止まります。まず次の順番で見るのが扱いやすいです。

  1. 毎月引き落とされている固定費
  2. 使用量が数字で見える費用
  3. 担当者が手作業で処理している業務
  4. 取引先との契約内容
  5. 在庫や廃棄など、現場でしか見えない費用

いきなり人件費や取引先単価に手を入れると、現場の反発が出やすいです。まずは通信費・サブスク・消耗品・印刷費・電気代あたりから始めると、空気が重くなりにくいです。

経費削減の方法50選

50項目を10のカテゴリに分けています。まず下の一覧で全体を把握し、気になるカテゴリから読み進めてください。

カテゴリ 番号 主な削減対象
ITツール・通信費1〜5サブスク、スマホプラン、固定電話、インターネット回線
印刷・紙・郵送6〜11複合機カウンター料金、インク代、カラー印刷、FAX・郵送
光熱費・施設費12〜18電気代、空調・照明の運用、倉庫・事務所の見直し
備品・消耗品19〜20文房具の購入ルール、共有備品の整理
業務効率化21〜30請求書電子化、経費精算、会議時間、二重入力、外注整理
仕入・在庫・配送31〜36相見積もり、発注まとめ、在庫過多、廃棄ロス、粗利管理
財務・保険・リース37〜39振込手数料、保険の見直し、リース契約の整理
社用車・出張費40〜43車両台数、ガソリン管理、出張のオンライン化、交通費ルール
人材・採用・研修44〜47採用媒体の効果確認、マニュアル整備、残業原因の分析
広告・補助制度48〜50広告効果の確認、補助金活用、月次見直しの習慣化
1〜5

ITツール・通信費

1. 使っていないサブスクを解約する

会計ソフト、チャットツール、画像素材サイト、オンラインストレージ、予約システムなどは、契約したときは便利でも、半年後には使う人が1人だけになっていることがあります。月末のカード明細を見ながら「誰が使っているか」「いつ使ったか」を確認します。管理者だけで解約してしまうと、現場で月1回だけ使っているケースを見落とすことがあります。解約前に担当者へ一言確認しておくと揉めにくいです。

2. 同じ機能のITツールを一本化する

チャット・タスク管理・ファイル共有・メモアプリなどは、似たような機能のツールが重なりやすいです。A部署はGoogleドライブ、B部署はDropbox、個人はOneDriveのように分かれると、料金だけでなく探す時間も増えます。「保存」「共有」「承認」「連絡」のように用途で分けて、どのツールを残すか決めます。

3. スマホの料金プランを見直す

営業担当者は通話が多い、事務担当者はほぼWi-Fi利用、現場担当者は写真送信が多いなど、使い方は人によってかなり違います。全員同じプランにするより、利用状況に合わせて分けたほうが下げやすいです。

4. 固定電話の契約を見直す

代表番号、FAX番号、予備回線、使っていない子番号が残っていないか確認します。特に、移転や部署統合のあとに古い番号が残っているケースがあります。まずは着信履歴を見て、ほとんど使われていない番号から整理します。

5. インターネット回線のプランを見直す

事務所の回線は、契約時のまま何年も変えていないことがあります。速度が遅いからと高い回線を追加したものの、実は古いルーターが原因だった、ということもあります。月末に「通信費」としてまとめて処理されるため内訳が見えにくい費用です。請求書の明細まで開いて確認します。

6〜11

印刷・紙・郵送

6. 複合機のカウンター料金を確認する

複合機は本体のリース料だけでなく、印刷枚数に応じたカウンター料金がかかることがあります。社内資料までフルカラーで印刷していると、じわじわ効きます。会議資料は画面共有にして、紙は保管用だけにするなど、運用から見直すと進めやすいです。

7. プリンターのインク・トナー代を減らす

小型プリンターを複数台置いている会社では、インクやトナーの管理がバラバラになりがちです。よく使う型番を一覧にして購入先を決めておくと楽です。「残り1個になったら発注」くらいのルールが扱いやすいです。

8. カラー印刷を減らす

社内確認用の資料までカラーにしていると費用が増えます。印刷設定の初期値を白黒にしておくだけでも変わります。担当者が毎回設定を変えるより、最初から白黒になっているほうがミスも減ります。

9. 紙の保管資料を減らす

古い資料を紙で保管していると、ファイル代、棚、倉庫スペースが少しずつ増えます。保管期限や社内ルールに沿って、紙で残すものとデータで足りるものを分けます。棚を整理していると、同じ資料が部署ごとに何冊も出てくることがあります。

10. 郵送をメール送付に切り替える

請求書、見積書、案内文などは、メール送付に切り替えられるものがあります。封筒・切手・印刷・封入作業を考えると、1通あたりの手間は小さくありません。取引先によっては紙での受け取りを希望する場合があるので、メール送付でよい先から少しずつ切り替えます。

11. FAXの利用を減らす

社内で「FAXでなくてもよい書類」が混ざっていることがあります。注文書・確認書・案内文など、メールやクラウド共有で済むものを少しずつ移します。いきなりFAX廃止にすると現場が困るので、まずは社内連絡や既存取引先の一部から試すのが現実的です。

12〜18

光熱費・施設費

12. 電気料金の契約を見直す

電気代は使用量だけでなく契約内容でも変わります。事務所・店舗・工場では使い方が違うため、契約容量やプランが合っているか確認します。空調や照明の使い方とセットで見ると、削減しやすいです。

13. 空調の使い方を整える

エアコンは、温度設定だけでなく、フィルター清掃・サーキュレーター・日差し対策でも電気代が変わります。夏の午後に窓際だけ暑くて温度を下げる、というケースでは遮光カーテンや席の配置で改善することもあります。「温度を上げ下げするな」と言うだけでは現場が我慢するしかないので、原因から見るほうが続きます。

14. 照明をLEDに切り替える

蛍光灯が残っている事務所や倉庫では、LED化で電気代と交換の手間を減らせる場合があります。全部一気に交換すると初期費用が重くなるので、使用時間が長い場所から順番に変えます。

15. 使っていない部屋の照明・空調を止める

会議室・倉庫・休憩室などは、誰もいないのに照明や空調がついたままになりやすいです。会議後に最後の人が消す、昼休みに使わない部屋は消すなど、まずは掲示や運用から変えられることも多いです。

16. 水道代を見直す

飲食店・美容室・工場・清掃業などでは、水道代の見直しも対象になります。蛇口の閉め忘れ、古い設備の水漏れ、トイレの不具合など、気づかないまま流れていることがあります。現場の人に聞くと「あの蛇口、前から少し漏れています」と普通に出てくることがあります。

17. 事務所の広さを見直す

リモートワークや外出が多い会社では、今の事務所が広すぎることがあります。机の数・会議室の利用回数・書類保管スペースを見て、空いている場所が多いなら縮小やレイアウト変更を検討します。家賃は一度下がると効果が大きいので、契約更新の前に確認したい費用です。

18. 倉庫・トランクルームを整理する

倉庫代は、使っていない備品や古い販促物のために払い続けていることがあります。イベントで使ったのぼり・古いパンフレット・壊れた備品などが眠っていないか見ます。写真を撮って管理側に確認すると捨てる判断が早いです。

19〜20

備品・消耗品

19. 消耗品の購入ルールを決める

文房具・コピー用紙・封筒・テープ・電池などは、担当者ごとに買うと単価がバラつきます。よく使うものは定番品を決めて購入先をまとめます。「安かったから」と大箱で買ったボールペンが、書き味が悪くて余ることがあります。安さだけで選ぶと、こういう小さな詰まりが出ます。

20. 備品を部署ごとに抱え込まない

ラベルライター・プロジェクター・延長コード・工具・撮影用ライトなどは、部署ごとに買うと増えやすいです。共有できる備品は置き場所と予約ルールを決めます。共有棚を作り、持ち出し表を置くだけでもだいぶ違います。

21〜30

業務効率化

21. 請求書処理を電子化する

紙の請求書を手入力していると、確認・入力・保管・検索に時間がかかります。メール受領やクラウド管理に切り替えると、月末の処理が軽くなります。取引先名・年月・金額が見える形でフォルダを整えておくと、あとから探すときに助かります。

22. 経費精算の手作業を減らす

交通費や立替経費を紙で出していると、申請者も確認者も手間がかかります。件数が少ない会社なら、まずはスプレッドシートの様式を整えるだけでも変わります。「領収書が足りない」「日付が抜けている」といった差し戻しが減ると、月末のやり取りがかなり楽です。

23. テンプレートを整備して作成時間を減らす

見積書・送付状・議事録・案内文などは、毎回ゼロから作ると時間がかかります。よく使う文書はテンプレート化して保存場所を決めます。きれいなテンプレートより「どこを書き換えるか」がわかるもののほうが実務では助かります。

24. 会議時間を短くする

会議は人件費に直結します。30分で済む内容を1時間かける、報告だけの会議を毎週続ける、参加者が多すぎる。こうした会議は見直しやすいです。会議前に「決めること」を1行で書いておくだけでも、脱線が減ります。

25. 社内問い合わせをFAQ化する

総務や経理に同じ質問が何度も来る会社では、FAQを作ると対応時間を減らせます。経費精算の締切・交通費の申請方法・備品購入の流れなど、よく聞かれるものからまとめます。質問が来たら1つ追記する。これくらいの軽さのほうが続きます。

26. 二重入力をなくす

売上管理・請求書・会計ソフト・顧客管理などで同じ情報を何度も入力していると、時間もミスも増えます。まずはどこからどこへ転記しているか紙に書き出します。見える化すると「ここ、同じ数字を3回入れている」とすぐわかります。

27. 手作業の集計を減らす

毎月の売上集計・勤怠集計・在庫集計を手でまとめている会社は多いです。Excelやスプレッドシートの関数・ピボットテーブルを使うだけでも、かなり楽になります。担当者しかわからない表にしてしまうと引き継ぎ時に詰まるので、列名や集計ルールを残しておきます。

28. 外注と内製の境目を見直す

外注費は安く見えても社内確認に時間がかかることがあります。チラシ作成・Web更新・経理処理・SNS運用などは、作業量と頻度で分けて考えます。たまにしかない専門作業は外注、毎週発生する軽作業は内製、のように分けると判断しやすいです。

29. 繁忙期だけ外部サービスを使う

年末・年度末・決算前など一時的に業務が増める時期があります。その時期だけ外部サービスや短期スタッフを使うと、常時人員を増やさずに済む場合があります。社内の人が毎回残業で乗り切っているなら、一度コストを比べてみます。

30. 作業マニュアルを作って属人化を減らす

担当者しかできない作業は、休みや退職のときに大きなロスになります。請求書発行・入金確認・備品発注・月次報告など、よくある作業から手順を残します。文章だけでなく画面キャプチャを入れると伝わりやすく、新人への口頭説明がかなり減ります。

31〜36

仕入・在庫・配送

31. 仕入先の見積もりを取り直す

長年同じ取引先に頼んでいると、価格が現状に合っているか見えにくくなります。年に1回でも相見積もりを取ると相場感がわかります。ただし安い先にすぐ切り替えるのではなく、品質・納期・対応の早さも見ます。価格だけで判断すると、あとで手戻りが増えることがあります。

32. 発注回数を減らす

小口発注が多いと、送料・振込手数料・受け取り作業が増えます。毎週バラバラに頼んでいるものを月2回にまとめるだけでも管理しやすくなります。在庫を持ちすぎると別のムダが出るので、使う量が安定しているものから始めるのが無難です。

33. 配送方法を見直す

急ぎでないものまで宅配便や速達にしていると、配送費が増えます。通常便でよいもの・まとめて送れるもの・データ送付で済むものを分けます。「前からこの方法だから」で残っている配送は、けっこう見つかります。

34. 在庫を持ちすぎない

在庫は、仕入れた時点でお金が出ています。売れ残り・破損・期限切れ・保管場所の圧迫まで考えると、見た目以上に負担が大きいです。特に季節商品や販促物は余りやすいです。在庫表を見て動いていないものを色分けすると一目でわかります。

35. 廃棄ロスを減らす

飲食店・小売・製造業では、廃棄ロスの削減がそのまま利益に効きます。廃棄した日・数量・理由を簡単に記録します。理由が「作りすぎ」「発注しすぎ」「保管ミス」なのかで対策が変わります。現場に記録を頼むときは、チェック欄くらいの軽さにするほうが続きます。

36. 仕入れ単価だけでなく粗利を見る

安く仕入れても、売れ残ったり値引きが増えたりすると結果として利益が残りません。商品ごとに粗利を見て、よく売れて利益も残るものを把握します。月1回でも同じ表を見る時間を作ると判断が早くなります。

37〜39

財務・保険・リース

37. 銀行振込手数料を見直す

振込手数料は、件数が多い会社ほど積み上がります。ネットバンキング・まとめ振込・支払日統一などで下げられる場合があります。支払日を寄せるだけで、月末のバタつきが少し落ち着きます。

38. 保険の内容を見直す

事業用の保険は、契約したまま見直していないことがあります。事業内容が変わった・車両が減った・設備を入れ替えた場合は、補償内容が合っているか確認します。安くすることだけを目的にすると危ないので、事故やトラブル時に困らない範囲で重複や過剰な部分を見ます。

39. リース契約を整理する

複合機・車両・PC・電話機など、リース契約が複数ある会社では一覧化します。契約開始日・終了日・月額・解約条件を並べると更新前に見直しやすくなります。更新月を過ぎてから「見直したかった」と気づくのが典型的な失敗です。カレンダーに通知を入れておくと安心です。

40〜43

社用車・出張費

40. 社用車の台数と使い方を見直す

社用車は、車両代・保険・駐車場・ガソリン・車検など、関連費用が多いです。稼働日数や走行距離を見て、あまり使っていない車がないか確認します。カーシェアやレンタカーで足りる場合もあります。

41. ガソリン代を管理する

ガソリン代は、使い方が見えにくい費用です。給油日・車両・走行距離・用途をざっくり記録すると、無駄な移動や燃費の悪い使い方が見えてきます。近い訪問先を同じ日に回るなど、移動計画で減らせることもあります。

42. 出張費を見直す

出張は、交通費・宿泊費・日当・移動時間がまとまって発生します。オンライン会議で代替できる打ち合わせ、日帰りで足りる訪問、複数案件をまとめられる出張がないか確認します。初回訪問や大きな商談は対面、定例確認はオンライン、のように分けると現実的です。

43. 交通費の申請ルールを整える

最短ルートなのか最安ルートなのか、タクシー利用はどこまで認めるのか。ここが曖昧だと毎回確認が発生します。よく揉める部分だけ先に決めておくと楽です。

44〜47

人材・採用・研修

44. 採用費を見直す

求人広告・人材紹介・採用サイトなどは費用が大きくなりやすいです。応募数だけでなく、面接数・採用数・定着率まで見ます。現場の仕事内容が伝わっていない求人はミスマッチが増えます。きれいな言葉より、実際の作業や1日の流れを入れたほうが合う人に届きやすいです。

45. 研修資料を使い回せる形にする

新人教育を毎回口頭で行うと、教える人の時間がかかります。入社時の説明・システムの使い方・電話対応・請求処理などは、資料や動画にして残します。最初は簡単なチェックリストでも十分です。

46. 残業の原因を分けて見る

残業を減らすには、単に早く帰るように言うだけでは足りません。仕事量が多いのか・確認待ちが多いのか・システムが使いにくいのか・会議が多いのか。原因によって打ち手が変わります。月末だけ残業が増えるなら、請求書処理や入金確認の流れを見直します。

47. 福利厚生サービスを見直す

福利厚生サービスは、加入していても利用率が低いことがあります。利用者数・利用内容・月額費用を見て、今の従業員に合っているか確認します。従業員の満足度に関わる部分なので、急に削ると不満が出ます。アンケートを取ってから判断するほうが無難です。

48〜50

広告・補助制度

48. 広告費の効果を見直す

チラシ・Web広告・看板・ポータルサイト掲載などは、出した後の確認が抜けやすいです。問い合わせ数・成約数・客単価・継続率を見て、費用に見合っているか確認します。「昔から出しているから」で続けている広告は、一度数字を見たほうがよいです。

49. 補助制度を確認する

ITツール・省エネ設備・業務効率化に関する支援制度が使える場合があります。ただし、制度は募集時期や対象条件が変わります。採択される前提で購入を進めると、あとで資金繰りが苦しくなることがあります。「もともと改善したい業務に合うなら使う」くらいの考え方が安全です。

50. 経費削減リストを毎月1回見直す

経費削減は、一度やって終わりではありません。毎月の請求書やカード明細を見ながら、気づいたことをリストに残します。担当者名・金額・次の対応・確認期限を入れると放置されにくくなります。2〜3か月続けると、削減が特別な作業ではなく月次業務の一部になります。

経費削減でよくあるミス

よくあるミス 起きやすい場面 対策
安いものに変えることだけを目的にする 仕入先・配送業者・外注先・システムの切り替え時 品質・納期・対応速度も含めて評価する。現場の手間が増えると別のコストになる
現場に相談せずに決める 管理側だけでサービスを解約・変更するとき 解約・変更の前に担当者へ一言確認する。月1回しか使っていない作業でも現場には必要なことがある
一気にやりすぎる 50項目を同時に見直そうとするとき 月3項目ずつでも半年続ければかなり見えてくる。通信費・サブスク・印刷費など手をつけやすいものから始める
削ってはいけない経費まで削る 空調・業務備品・安全対策費の見直し時 安全・品質・従業員の作業環境に関わる費用は慎重に。短期的に下がっても離職やクレームにつながると逆効果

経費削減を進める順番

ステップ やること 確認の対象 ポイント
Step 1 毎月払っているものを一覧にする カード明細、通帳、請求書 金額・支払先・用途・担当者・契約更新月を記録すると見直し候補が見えてくる
Step 2 使っていないものを止める 未使用サブスク、休眠備品 現場への影響が小さく、比較的進めやすい最初の一手
Step 3 使用量が多いものから改善する 電気代、印刷費、通信費、配送費 数字が出るので削減後の効果も確認しやすい
Step 4 業務フローを変える 紙処理、手入力、二重入力、承認待ち 費用削減と担当者の負担軽減が同時に進む
Step 5 契約や取引条件を見直す 仕入先、外注先、保険、リース、家賃 相手がいる話なので、利用実績と相場を把握してから交渉する

経費削減チェックリスト

以下の項目に1つでも当てはまる場合は、見直し候補があります。

  • 使っていない月額サービスがある
  • 複数の部署で似たようなツールを使っている
  • 請求書や経費精算を手入力している
  • カラー印刷が多い
  • FAXや郵送が社内連絡にも残っている
  • 倉庫に古い備品や販促物が残っている
  • 発注先や購入先が担当者ごとに違う
  • 毎月の支払日がバラバラ
  • 会議の目的が曖昧なまま続いている
  • 広告費の成果を確認していない
  • 社用車の稼働状況を把握していない
  • 補助制度を調べないままITツールや設備を購入している

よくある質問

経費削減は何から始めるのがいいですか?
最初は毎月払っている固定費から見るのが進めやすいです。サブスク・通信費・複合機・保険・リース・電気代などは、請求書やカード明細で確認できます。いきなり大きな契約に手を入れるより、使っていないものを止めるところから始めると社内の抵抗も少なめです。
小さな会社でも経費削減は効果がありますか?
あります。小さな会社ほど、月数千円の固定費でも年間では効いてきます。たとえば、使っていない月額3,000円のツールを3つ止めるだけで、年間10万円以上変わります。金額だけでなく、請求確認や入力作業が減る効果もあります。
経費削減で従業員の不満を出さないコツはありますか?
現場で使っているものを急に止めないことです。管理側から見ると無駄に見えても、担当者にとっては月末処理や取引先対応で使っている場合があります。削減前に「この費用は今も使っていますか」と確認するだけで、かなり印象が変わります。
ITツールを入れると本当に経費削減になりますか?
業務に合っていれば作業時間の削減につながります。ただし、使いこなせないツールを増やすと月額費用だけが残ります。導入前に、どの作業を減らしたいのかを決めておくと失敗しにくいです。
経費削減はどのくらいの頻度で見直すとよいですか?
毎月の請求確認に合わせて少しずつ見るのが続けやすいです。年1回だけまとめて見ようとすると、契約更新を過ぎていたり担当者が変わって内容がわからなくなったりします。月1回、15分だけでも見直し時間を作ると、気づきが残ります。

まとめ

経費削減は、我慢大会のように進めるものではありません。

まずは、使っていないサブスク・昔のままの通信プラン・印刷費・消耗品・郵送やFAXなど、見直しやすいところから始めます。慣れてきたら、請求書処理・経費精算・在庫管理・会議・外注費・広告費のように、業務の流れまで見ていきます。

特に中小企業では、経営者・事務担当者・現場担当者の見えている景色が違います。月末の請求書を見ながら「これ、今も使っていますか?」と聞くだけで、案外いろいろ出てきます。

小さく始めて、続ける。経費削減は、そのくらいの温度感のほうが長続きします。