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不要なサブスクを見直す方法|中小企業の固定費削減

中小企業の経理担当者がサブスク費の明細を確認するイメージ

サブスク費は、少額のまま毎月引き落とされるので、気づいたときには数が増えていることがあります。

会計ソフト、チャットツール、クラウドストレージ、デザインツール、予約システム、業務アプリなど。ひとつひとつは数千円でも、社員ごと・店舗ごと・部門ごとに契約していると、月末の明細で「あれ、これ何だっけ」と手が止まります。

この記事では、中小企業や個人事業主が不要なサブスクを見直す流れを、実務で使いやすい順番にまとめます。

最初にここだけ確認
  • 毎月カード明細に不明な請求がある
  • 退職者のアカウントが残っている
  • 年払いサービスの更新日を把握してない
  • 似た機能のツールを複数使っている
  • 上位プランのまま数年見直していない
  • 誰が管理者か分からない契約がある

サブスク費は「契約」と「利用状況」を分けて見る

サブスクを見直すときは、いきなり解約するより、まず契約内容と利用状況を分けて確認します。

カード明細だけを見ると「使っていないから止めよう」と思っても、現場では毎日使っていることがあります。逆に、担当者は使っているつもりでも、実際は退職者のアカウントや古いプランが残っているだけ、ということもあります。

見る場所 確認する内容 見直しの例
支払い元 法人カード、個人カード、銀行引落、請求書払い カード明細や通帳から毎月の支払いを洗い出す
契約内容 月額、年額、契約者、管理者、更新日 年払いの自動更新や上位プランを確認する
利用状況 使っている人数、部署、最終ログイン、利用頻度 未使用アカウントや重複ツールを整理する
業務影響 保存データ、顧客対応、請求書、予約管理への影響 止める前に現場担当者へ確認する

サブスク費を見直す優先順位

全部を一気に削ろうとすると、社内で反発が出やすくなります。まずは、仕事への影響が少ないものから見ていくほうが進めやすいです。

最初に確認

未使用アカウント

退職者や異動者のアカウントが残っていないかを見ます。人数課金のツールでは、ここが一番手をつけやすいです。

次に確認

上位プラン

一時的に上げたプランが、そのまま残っていないかを確認します。容量や配信数を余らせていることがあります。

忘れやすい

年払い契約

年払いは毎月の明細に出ないため、更新直前まで気づきにくいです。更新日だけでも一覧に入れておきます。

実際には、経理担当者だけで判断するより、現場の担当者に聞いたほうが早いです。「今も使っていますか」と聞くと、「使っていないです」より先に「その管理者、前任者です」と返ってくることがあります。ここで少し手間をかけると、あとで揉めにくいです。

不要なサブスクを見直す方法

1

支払い元を洗い出す

カード明細と通帳を先に見る

サブスク費の見直しは、サービス名を思い出すところから始めるより、支払い元を見たほうが早いです。法人カード、代表者のカード、銀行引落、請求書払いを順番に確認します。

カード明細に英語名や運営会社名で出ているサービスもあるので、最初は少し面倒です。ただ、ここを飛ばすと抜けが出ます。月末処理のついでに見るなら、明細をPDFで保存して印をつけながら拾うと進めやすいです。

個人カード払いが混ざっていないか確認する

小さな会社や個人事業主では、最初に代表者や担当者のカードで契約して、そのままになっていることがあります。

経理上は処理できていても、管理者が個人メールのままだと、退職や担当変更のときに困ります。サービス名だけでなく、ログイン用メールアドレスも一緒に確認しておくと後が楽です。

2

契約サービスを一覧にする

きれいな表より、まず埋める

一覧表は、最初から完璧に作らなくても大丈夫です。サービス名、月額、契約者、利用部署、更新日が分かれば、判断はかなりしやすくなります。

特に「誰が管理しているか」が空欄だと、あとで確認に時間がかかります。月末の忙しい時間に担当者探しから始まるのは、地味にしんどいです。

項目 記入例 確認のしかた
サービス名 クラウド会計、チャットツールなど カード明細、領収書、管理画面
月額・年額 月3,980円、年39,600円など 税込か税抜かも合わせて見る
契約者・管理者 経理担当、責任者、代表者など ログインできる人を確認する
利用部署 経理、営業、店舗、制作など 実際に使っている人を聞く
次回更新日 2026年9月30日など 年払いサービスは特に確認する
3

利用状況を確認する

使っている人数と最後に使った日を見る

人数課金のサービスは、未使用アカウントが残りやすいです。退職者、異動した人、短期プロジェクト用に作ったアカウントがそのまま残っていることがあります。

管理画面でユーザー一覧やログイン履歴を見られる場合は、そこから確認します。分からない場合は、部署ごとに「今も使っていますか」と聞くほうが早いです。

似た機能のツールが重なっていないか見る

チャット、タスク管理、オンラインストレージ、メモアプリなどは、機能がかぶりやすいです。営業はA、制作はB、管理側はCを使っている、という状態になると、費用だけでなく情報の置き場所も分かれます。

ただし、現場に根づいているツールを急に止めると混乱します。ここは少し慎重に見たほうがいいです。まずは重複していることを整理して、次の更新時に統一できるかを考えるくらいで十分です。

4

残す・下げる・止めるに分ける

解約だけで考えない

サブスク費の見直しというと、すぐに解約を考えがちです。でも実際には、プランを下げる、人数を減らす、年払いから月払いに戻す、別サービスにまとめるなど、いくつか選択肢があります。

毎日使っているツールまで無理に止めると、作業時間が増えて逆に損をすることもあります。残すものは残す、下げられるものは下げる、使っていないものは止める。この分け方のほうが進めやすいです。

判断 対象になりやすいもの 確認すること
継続 毎日使う業務ツール、請求書発行、予約管理など 費用よりも業務影響を優先して見る
プラン変更 容量や機能を余らせている上位プラン 下位プランで使えなくなる機能を確認する
人数削減 退職者や未使用アカウントが残っている契約 利用者一覧とログイン履歴を見る
解約 最近使っていないサービス、重複しているツール データ保存と業務影響を確認してから止める
5

解約前にデータと更新日を確認する

保存データを先に出しておく

解約前に、請求書、領収書、顧客データ、画像素材、レポートなどを保存できるか確認します。解約後に管理画面へ入れなくなるサービスもあります。

特に、過去の請求書や契約書をそのサービス内だけに置いている場合は注意します。あとから「去年の分が見たい」となったときに困ります。

自動更新オフと解約を混同しない

管理画面に入ると、「自動更新を停止」「プランを停止」「アカウント削除」「解約」など、似た言葉が並んでいることがあります。

ここで迷ったら、すぐボタンを押さずにスクリーンショットを残しておくと安全です。翌月の明細で請求が止まっているかまで確認して、ようやく完了です。

よくあるミスは「使っていないはず」で解約すること

管理側では使っていないと思っていても、現場では日常的に使っている場合があります。予約管理、顧客対応、請求書発行、データ共有などに絡んでいると、止めたあとに業務が止まります。

サブスク費は削りやすい固定費ですが、確認を飛ばすと後始末のほうが大変です。解約前に、利用部署と保存データだけは見ておきたいところです。

サブスク見直しを進める順番

ステップ やること 見方
Step 1 支払い元を確認する 法人カード、個人カード、銀行引落、請求書払いを確認する
Step 2 契約サービスを一覧にする サービス名、月額、契約者、利用部署、更新日をまとめる
Step 3 利用状況を確認する 使っている人数、最終ログイン、現場での利用状況を見る
Step 4 判断を分ける 継続、プラン変更、人数削減、解約に分ける
Step 5 解約後の請求を確認する 翌月の明細で請求が止まったかを見る

個人事業主の場合の見直し方

個人事業主の場合は、法人よりも契約数は少ないかもしれません。ただ、事業用と個人用が混ざりやすいです。

たとえば、画像素材サイト、会計ソフト、クラウドストレージ、オンライン講座、予約システムなど。仕事で使っているつもりでも、最近はほとんど開いていないものが残っていることがあります。

カード明細を見ながら「仕事で今月使ったか」を横にメモするだけでも、3か月分見ればだいたい見えてきます。夜にまとめてやると疲れるので、月初の午前中にやるほうが続けやすいです。

サブスク削減チェックリスト

社内で見直すときは、下の項目を確認しながら一覧表を作ると進めやすいです。

  • 法人カードの明細を確認した
  • 個人カード払いが混ざっていないか見た
  • 銀行引落のサブスクを確認した
  • 請求書払いの月額サービスを確認した
  • サービス名と月額を一覧にした
  • 契約者と管理者を確認した
  • 利用部署を確認した
  • 使っていないアカウントを確認した
  • 退職者のアカウントを確認した
  • 上位プランのまま残っていないか見た
  • 似た機能のツールがないか確認した
  • 年払いサービスの更新日を確認した
  • 解約前にデータを保存した
  • 現場担当者に影響がないか聞いた
  • 解約後の請求が止まったか確認した
  • 次回の見直し月を決めた

よくある質問

サブスク費はどれくらいの頻度で見直せばよいですか?
小さな会社なら、まずは3か月に1回くらいで十分です。契約数が多い会社や、ツール導入が多い時期は毎月軽く見ると安心です。年払いサービスだけは、更新日の前に確認できるようにしておくと慌てにくくなります。
使っていないかどうか分からないサービスはどう判断しますか?
すぐ解約せず、管理画面のログイン履歴や利用者数を確認します。分からない場合は、担当者に「今も業務で使っていますか」と聞くのが早いです。使っていないと思って止めたら、実は請求書発行に使っていた、ということもあります。
無料プランに下げるだけでも効果はありますか?
あります。いきなり解約しにくいツールは、無料プランや下位プランに下げるだけでも固定費を軽くできます。ただし、保存容量やユーザー数、データの保管期間が変わることがあるので、変更前に確認しておくと安心です。
社内で反対されそうな場合はどう進めればよいですか?
「使うな」と言うより、「今の使い方に合った契約に直したい」と伝えるほうが進めやすいです。現場で毎日使っているツールは残し、退職者アカウントや未使用プランから先に整理すると、話がこじれにくくなります。

まとめ

不要なサブスクを見直すときは、まず支払い元を洗い出し、サービス名・金額・契約者・利用部署を一覧にします。

そのうえで、使っていないアカウント、上位プランのまま残っている契約、似た機能が重なっているツール、年払いで自動更新されるサービスを順番に確認します。

サブスク費は、1件だけ見ると小さく感じます。でも、月額2,000円の契約が5つ残っていれば月1万円、年間12万円です。月末の明細で「これ何だっけ」と思ったものから、ひとつずつ整理していくのが現実的です。