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決算前の経費見直しチェックリスト|中小企業が期末に確認したい支払い

決算前に請求書やカード明細を確認する中小企業の経理担当者

決算前になると、請求書、カード明細、口座引き落としを見ながら「この支払い、まだ使っていたかな」と手が止まることがあります。特にサブスクや通信費は、少額でも毎月続くので、気づかないうちに残りがちです。

このページでは、中小企業や個人事業主が決算前・期末・月末処理のタイミングで確認しやすい経費を、チェックリスト形式でまとめました。税務上の判断ではなく、まずは使っていない契約、不明な支払い、更新日が近いサービスを整理するための実務用リストです。

決算前にまず確認したい支払い

決算前の経費見直しでは、いきなり領収書を1枚ずつ見ていくより、毎月・毎年発生している支払いから拾った方が進めやすいです。カード明細や口座引き落としに同じ名前で出てくるものは、見直し候補になりやすいです。

経理担当者の立場だと、ここで一番困るのが「サービス名は分かるけれど、誰が使っているか分からない支払い」です。月末の夕方にカード明細を見ていて、見覚えのない英字サービス名が出てくる。あれ、地味に時間を取られます。

確認するもの 見る内容 よくある見落とし
カード明細 毎月同じサービス名で引き落とされている支払い 退職者が契約したままのサブスク、誰も使っていないクラウドサービス
口座引き落とし 通信費、保険、リース料、保守契約 古い回線、使っていない機器の保守契約、見直していない保険
毎月の請求書 固定費系の請求、保守費、管理費 契約内容を何年も見直していない支払い
年払い契約 更新月、更新金額、利用者 自動更新後に気づき、次の更新までそのままになるケース
税理士に渡す資料 不明な支払い、私用と混ざりやすい支払い 用途が分からず、あとで確認のやり取りが増えるケース

決算前に詰まりやすいところ:
「これは経費になるか」より先に、「これは何の支払いか」が分からないケースがあります。カード明細に出てくるサービス名、利用者、契約者、月額。この4つを先に並べておくと、税理士や会計事務所に確認するときも話が早いです。

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決算前の固定費 見直しチェックリスト(簡易診断)

気になる項目にチェックを入れると、優先して確認したい固定費と、今日やることが分かります。期末の明細を見ながら、ざっくり確認する用途に向いています。

STEP 1    事業のプロフィール(診断結果に反映されます)

STEP 2    当てはまる項目にチェック

チェック数:0

「重点」の付いた項目は、チェックすると優先度が高く評価されます。

期末の経費見直しチェックリスト

期末の確認は、細かくやりすぎると止まります。まずは、請求書・カード明細・口座引き落としに出てくる支払いを見ながら、止める候補と確認待ちに分けます。

1. 明細を見る 2. 利用者を確認する 3. 更新月を見る 4. 止める・保留に分ける
分類 見るもの 確認すること 次の動き
固定費 口座引き落とし、請求書 毎月同じ金額の支払いに、使っていない契約が混ざっていないか 契約内容と更新日を見る
法人携帯・スマホ代 スマホ、固定電話、ネット回線の明細 退職者の回線や、用途が分からない番号が残っていないか 番号と利用者を一覧にする
サブスク カード明細、領収メール 利用者が分からないサービスや、似たツールが複数ないか 契約者・管理者を確認する
電気代 電気料金の請求書 前年同月や前月より大きく増えていないか 空調・照明・契約内容を見る
保険 保険証券、口座引き落とし 似た補償が重なっていないか、古い契約のままではないか 補償内容を一覧にする
車両費 リース料、保険料、駐車場代 使っていない車両や、稼働の少ない車両がないか 車両ごとの費用を並べる
消耗品 購入履歴、在庫棚 在庫があるのに追加購入していないか 発注する人と数量を決める
不明な支払い カード明細、領収メール 用途・利用者・契約者が分からない支払いがないか 確認待ちとしてリスト化する

期末に慌てないための小さなコツ

月末処理のついでに、カード明細の不明な支払いだけ別シートに移しておくと、決算前がだいぶ楽です。完璧に分類しようとすると止まるので、最初は「分かる」「分からない」「確認中」の3つで十分です。

費目別チェックリスト

ここからは、費目ごとに見るところを絞ります。全部を読むより、まずは自社に関係ありそうなカードだけ拾ってください。上の診断結果からも、該当するカードに直接飛べます。

時間がないときは、この3つだけ先に確認。

  1. サブスク・クラウド
  2. 法人携帯・スマホ代
  3. 不明なカード明細

固定費

  • 家賃・倉庫:人数や保管量に対して広すぎないか
  • 保守契約:対象機器を今も使っているか
  • 清掃・警備:回数や対象範囲が今の規模に合っているか
  • 更新月:解約や変更の期限を過ぎていないか

家賃そのものをすぐ下げるのは難しいですが、倉庫や使っていない保管スペースは見直しやすいです。管理側で見るなら、まず面積と利用人数を並べると判断しやすくなります。

通信費

  • 未使用回線:退職者のスマホや使っていない番号が残っていないか
  • 古いプラン:1年以上見直していない契約がないか
  • オプション:保証・追加サービスが惰性で残っていないか
  • 用途不明:番号の使い道を誰も説明できない状態になっていないか

番号・利用者・契約先・月額。この4つを並べるだけで、かなり見通しがよくなります。新人の経理担当者でも、この表があると確認しやすいです。

サブスク・クラウド

  • 利用者:今も使っている人がいるか
  • 管理者:誰のメールアドレスで契約しているか
  • 更新日:年払いの自動更新が近くないか
  • 重複:似た機能のツールを複数契約していないか

月1,500円でも5つあれば月7,500円。年間では9万円です。小さい支払いほど、明細に埋もれます。

電気代

  • 空調:部署ごとに設定温度がバラバラになっていないか
  • 照明:会議室や倉庫のつけっぱなしがないか
  • 契約内容:今の使用量に合った契約になっているか
  • 前年同月比:大きく増えた月がないか

夏の午後だけ空調が強くなるなら、設定温度より日差しや席の配置を見た方が早いこともあります。数字だけでは分からない部分もあります。

保険

  • 補償内容:似た補償が重なっていないか
  • 対象:すでに使っていない設備や車両が含まれていないか
  • 契約時期:何年も同じ内容のままではないか
  • 証券管理:保険証券がすぐ見つかる状態か

保険は削ればいい、という話ではありません。証券を並べて、重なっているものと足りないものを見えるようにするだけでも、かなり整理できます。

車両費

  • 稼働状況:ほとんど使っていない社用車がないか
  • 駐車場代:車両ごとに月額を把握しているか
  • 保険料:車両ごとに保険内容を確認しているか
  • リース:契約満了日や更新条件を見ているか

車両費は、燃料代だけを見ると小さく見えます。リース料、保険、駐車場代まで並べると、思ったより大きくなっていることがあります。

消耗品・備品

  • コピー用紙:在庫があるのに追加購入していないか
  • トナー:急ぎ注文で単価が高くなっていないか
  • 文具:部署ごとにバラバラに買っていないか
  • 棚卸し:保管場所に眠っている備品がないか

削りすぎると、月末に「封筒がない」「トナーが切れた」で逆に手間が増えます。最低在庫数だけ決めておくと楽です。

紙・郵送コスト

  • 会議資料:毎回印刷していないか
  • カラー印刷:白黒で足りる資料までカラーになっていないか
  • 郵送書類:メールやPDFで送れるものがないか
  • 保管:紙の書類を保管する棚や倉庫が増えていないか

取引先に送る書類を急に変えると、確認のやり取りが増えることもあります。まずは社内資料からで十分です。

決算前にやりがちな経費見直しの失敗

決算前の経費見直しは、表の上では簡単に見えます。でも実際には、「これは誰が使っているのか」「止めても本当に困らないのか」で迷う場面が出てきます。

現場に聞かずに止める

月末だけ使うツールや、特定の取引先対応で使う回線まで止めてしまうことがあります。解約前に利用者だけは確認した方が安全です。

決算前だけ慌てて見る

期末だけで全部確認しようとすると、不明な支払いの確認が追いつきません。月末に少しずつ拾っておく方が、あとで楽です。

税務判断まで自社だけで進める

経費の用途整理は社内でできますが、税務処理の判断は別です。迷う支払いは、用途を整理したうえで税理士に確認した方が話が早くなります。

迷ったら、すぐ解約ではなく「確認中」に分ける。
特にサブスクや通信費は、契約した人が退職していることもあります。少し面倒でも、誰が使っているかを見てから止めた方が、あとで揉めにくいです。

月末処理とあわせて回す流れ

経理や総務だけで抱え込むと、利用状況が分からずに止まります。月末処理のついでに、下の流れで軽く回すくらいが続けやすいです。

  1. 支払い明細を集める
    カード明細、請求書、口座引き落としを一か所に集めます。紙の請求書が残っている会社では、まずファイルの山から探すところで時間を取られがちです。
  2. 毎月・毎年発生している支払いを抜き出す
    固定費、通信費、サブスク、保守契約、保険料のように、繰り返し出てくるものから拾います。
  3. 利用者と契約者を確認する
    担当者、部署、管理者アカウントを確認します。ここで手が止まりやすいです。担当者が退職している場合は、管理側で確認先を決めておくと進めやすくなります。
  4. 止めるもの・確認中・継続に分ける
    影響が少ないものから動きます。迷うものは無理に解約せず、確認中として翌月に回しても構いません。
  5. 翌月・翌期の請求額を見る
    実際に下がったかを確認します。下がっていなければ、別の費目を見ます。ここまで残しておくと、次の決算前がかなり楽になります。

テンプレート・関連ツール

社内で経費を見直す場合は、チェックリスト形式にしておくと管理しやすくなります。特にサブスクや通信費は、担当者名と確認日を入れておくと、翌月以降の確認がかなり楽です。

テンプレート名 使う場面
経費削減チェックリスト 決算前や月末に、支払い全体をざっと見るとき
固定費見直しシート 家賃、保守契約、通信費などをまとめて確認するとき
サブスク管理表 契約者、更新日、利用者を整理するとき
月次経費確認表 確認日、担当者、状況を残しておきたいとき

無料テンプレート:経費削減チェックリスト(Excel)

固定費・通信費・サブスクなど費目ごとに確認できるExcelテンプレートです。 担当者名・確認日・状況を記入して、そのまま社内で使えます。

経費削減チェックリスト Excelテンプレートのプレビュー
↓ Excelテンプレートをダウンロード(無料)

もっと細かく固定費を見直したい場合

ページ冒頭の簡易診断で見直し候補が出たら、詳細版の診断ツールも使えます。 通信費、サブスク、電気代、家賃、印刷費などを項目別に入力して、見直しの優先順位を確認できます。

固定費見直し診断ツール(詳細版)を使う

よくある質問

決算前に経費を見直すときは何から確認するとよいですか?
まずは、カード明細、口座引き落とし、毎月届く請求書を確認すると進めやすいです。特に、サブスク、通信費、保守契約、リース料、保険料のように毎月または毎年発生する支払いは、使っていない契約が残っていることがあります。
決算対策として経費を増やす内容も扱った方がよいですか?
このページでは、税務上の判断が絡む内容ではなく、支払いの整理や不要な契約の見直しを中心に扱います。設備投資や税務処理に関わる判断は、顧問税理士や会計事務所に確認した方が安全です。
決算前だけ確認すれば十分ですか?
決算前だけだと、年払い契約の更新後に気づくことがあります。月末に軽く確認し、決算前にまとめて整理する流れにすると、見落としが減ります。
不明なカード明細がある場合はどうすればよいですか?
すぐに削除や解約を進めるのではなく、サービス名、金額、契約者、利用者、確認日を一覧にしておきます。担当者が分からない場合は、社内メールや過去の領収メールを検索すると見つかることがあります。
経費削減チェックリストは誰が管理するとよいですか?
経理や総務だけで進めるより、実際に使っている部署の担当者にも確認した方がスムーズです。特にツールや備品は、利用状況を知らないまま判断すると、あとで現場が困ることがあります。

まとめ

決算前の経費見直しは、いきなり大きな金額を削るより、毎月・毎年発生している支払いを一つずつ確認する方が進めやすいです。

まずは、固定費法人携帯・スマホ代サブスク電気代、保険、車両費のように、請求書や明細で確認しやすいものから見ていきます。

月末処理や期末処理のタイミングでこのチェックリストを見ながら、使っていない契約、担当者が分からない支払い、更新日が近いサービスを確認してみてください。

削ることだけを考えるより、「決算前の確認が楽になる」「担当者への確認が減る」くらいの温度感で進めた方が、続けやすいです。