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経費削減チェックリスト|中小企業が見直したい固定費・業務コスト

月末に経費削減チェックリストを確認する中小企業の経理担当者

経費削減は、いきなり大きな金額を削ろうとすると、社内で少しギクシャクすることがあります。

まずは、毎月なんとなく払っている固定費、使っていないサービス、月末にまとめて買っている消耗品などを一つずつ確認するところから始めると進めやすいです。

このページでは、中小企業や個人事業主が使いやすい経費削減チェックリストを、固定費・通信費・電気代・サブスク・消耗品・業務コストなどに分けてまとめています。月末の支払い確認や、カード明細を見直すときに使ってください。

経費削減チェックリストの使い方

最初からすべての経費を細かく見ようとすると、途中で止まりやすいです。まずは月末の請求書やクレジットカード明細を見ながら、毎月発生している支払いから確認します。

使う場面 確認するもの 見つかりやすい無駄
月末処理 請求書、カード明細、口座引き落とし 使っていないサブスク、古い契約
決算前 年間の経費一覧、前年同月比 増え続けている固定費、消耗品代
担当者交代時 契約者、管理者、ログイン情報 誰も管理していないサービス
新年度前 更新日、契約期間、利用状況 自動更新される契約

確認する順番

  1. 毎月同じ金額で出ている支払いを見る
  2. 使っている人が分からない契約を探す
  3. 前年より増えている経費を確認する
  4. すぐ止められるものと、確認がいるものに分ける
  5. 翌月の請求額で効果を見る

実際にやってみると、「このサービス、誰が契約したんだっけ?」で手が止まることがあります。特にカード払いのクラウドサービスは、契約者のメールアドレスが分からないと解約画面に入れないこともあります。月末に慌てないよう、担当者名まで残しておくと後が楽です。

まず確認したい経費削減チェックリスト

細かい分類を見る前に、まずは全体をざっと確認します。1つでも当てはまるものがあれば、見直し候補としてメモしておくと進めやすいです。

分類 チェック項目 見直し例
固定費 毎月同じ支払いが続いていないか 不要な契約を停止する
通信費 使っていない回線や古いプランがないか プラン変更、不要回線の解約
電気代 前年同月より増えていないか 空調・照明・契約内容を見直す
サブスク 利用者が分からないサービスがないか アカウント整理、解約
消耗品 在庫があるのに追加購入していないか 発注ルールを決める
印刷代 カラー印刷や紙資料が多すぎないか 白黒化、PDF共有
郵送費 メールやPDFで代替できないか 電子送付に切り替える
業務時間 毎月同じ手作業をしていないか テンプレート化、自動化
仕入れ 単価が上がったままになっていないか 相見積もり、発注量の調整
在庫 多すぎる在庫がないか 発注頻度や保管量を見直す
固定費

固定費のチェックリスト

固定費は、一度契約するとそのままになりがちです。事務所、倉庫、保守契約、清掃契約などは、契約した当時と今の使い方が合っているかを確認します。

項目 確認する内容 見直し方
家賃 今の人数や使い方に合っているか 更新前に広さやレイアウトを確認する
共益費 契約時から内容が変わっていないか 内訳を確認する
倉庫代 使っていない保管スペースがないか 古い備品や販促物を整理する
保守契約 対象機器を今も使っているか 機器一覧と契約内容を照合する
清掃・警備 契約内容が今の規模に合っているか 回数や対象範囲を確認する

人数が減ったのに以前の広さのまま使っている、紙の書類が減ったのに倉庫を借り続けている、ということはわりとあります。家賃そのものをすぐ下げるのは難しくても、倉庫や保管スペースからなら見直しやすいです。

通信費

通信費のチェックリスト

通信費は、担当者が変わると契約内容が分からなくなりやすい費用です。請求書の金額だけでなく、回線数やオプションまで確認します。

項目 確認する内容 見直し方
法人スマホ 退職者の回線が残っていないか 利用者名と電話番号を一覧にする
固定電話 使っていない番号がないか 着信履歴や用途を確認する
ネット回線 複数契約になっていないか 事務所ごとに契約を整理する
オプション 保証や追加サービスが残っていないか 明細の小さな項目まで見る
料金プラン 古いプランのままになっていないか 利用量に合わせて変更する

月末に通信費の請求書を見ていて、「この番号、誰が使ってる?」となることがあります。ここで後回しにすると、また翌月も同じ料金を払うことになります。番号、利用者、契約先、月額を一度並べるだけでも整理しやすくなります。

電気代

電気代のチェックリスト

電気代は、我慢して下げるより、使っていない時間・場所・機器を探すほうが続きやすいです。特に夏場と冬場は、空調だけで一気に上がります。

項目 確認する内容 見直し方
照明 使っていない場所の電気がついていないか 会議室や倉庫から確認する
空調 設定温度が部署ごとにバラバラでないか フィルター清掃や席配置も見る
待機電力 営業時間外も電源が入っている機器がないか 帰る前の確認ルールを作る
古い設備 古いエアコンや冷蔵庫を使い続けていないか 使用時間が長い設備から確認する
契約内容 今の使用量に合った契約になっているか 前年同月の使用量と比較する

夏の午後、窓際だけ暑くて空調を強くする。こういう場面では、設定温度だけでなく日差し対策や席の配置を見たほうが早いこともあります。現場に聞くと「この時間だけ暑いです」と、けっこう具体的な話が出てきます。

サブスク

サブスク・クラウドサービスのチェックリスト

サブスクは、1件あたりの金額が小さいので見逃しやすいです。ただ、月1,500円のサービスでも5つあれば月7,500円。年間では9万円になります。

項目 確認する内容 見直し方
利用者 今も使っている人がいるか 最終ログインや利用状況を見る
契約者 誰のメールアドレスで契約しているか 管理者アカウントを確認する
支払い方法 会社カード、個人カード、口座振替のどれか 支払い元を一覧にする
更新日 年払いの自動更新日が近くないか 更新日の1か月前に確認する
重複サービス 同じ用途のツールを複数契約していないか 用途ごとに残すツールを決める
退職者アカウント 退職者のIDが残っていないか 退職時の確認項目に入れる

サブスク見直しで詰まりやすいこと

  • 管理画面にログインできない
  • 契約者のメールアドレスが分からない
  • 解約ページが見つからない
  • 無料プランで足りるのに有料のまま
  • 年払いで更新されてから気づく

カード明細に知らないサービス名が出てきたとき、すぐ解約できるとは限りません。誰が使っているか、どの部署で使っているか、管理者が誰か。この3つを先に確認すると、話が進みやすいです。

消耗品

消耗品・備品のチェックリスト

消耗品は削りすぎると、現場が困ります。コピー用紙や封筒を減らしすぎて、月末の請求書発送前に足りなくなる。こうなると、経費削減どころか総務や経理の手間が増えます。

項目 確認する内容 見直し方
コピー用紙 在庫があるのに追加購入していないか 月1回だけ在庫を確認する
インク・トナー 急ぎ注文で単価が高くなっていないか 残り1個で発注するなどルール化する
文具 部署ごとにバラバラに買っていないか よく使う定番品を決める
封筒 使う量に対して在庫が多すぎないか 用途別に保管数を決める
日用品 毎回違うサイトで買っていないか 購入先をまとめる

消耗品を見直す流れ

  1. よく使う備品を一覧にする
  2. 在庫数を月1回だけ確認する
  3. 注文する人を決める
  4. 急ぎ注文を減らす
  5. 単価が高いものだけ購入先を見直す

安いからといって大量に買いすぎると、置き場所に困ります。逆に減らしすぎると、月末に「封筒がない」「トナーが切れた」で慌てます。ちょうどよい量を決めるのが、地味ですが一番効きます。

印刷・郵送

印刷・郵送コストのチェックリスト

紙の書類は、印刷代だけでなく、封筒、切手、封入作業、保管スペースもかかります。いきなり全部を電子化するより、社内資料や控えの印刷から減らすと進めやすいです。

項目 確認する内容 見直し方
会議資料 毎回印刷していないか 画面共有やPDF配布にする
社内確認資料 PDF共有で済まないか 印刷前提の運用をやめる
カラー印刷 白黒印刷で足りないか 初期設定を白黒にする
郵送書類 メール送付に切り替えられないか 対応できる取引先から始める
FAX メールやPDFに変更できないか 社内連絡や一部取引先から試す
保管資料 紙とデータを二重管理していないか 紙で残すものを絞る

取引先に送る書類は、相手の都合もあります。こちらの都合だけで急に変えると、確認のやり取りが増えることもあります。まずは社内資料、会議資料、控えの印刷から減らすのが無理のない進め方です。

業務コスト

人件費・業務コストのチェックリスト

人件費の見直しは、人を減らす話ではなく、作業時間や手戻りを減らす方向で考えます。特に月末だけ残業が増える場合は、請求書処理や確認作業に原因があることが多いです。

項目 確認する内容 見直し方
転記作業 同じ内容を何度も入力していないか 入力元を1つにまとめる
集計作業 毎月同じExcel作業をしていないか 関数やテンプレートを使う
確認作業 承認や確認に時間がかかりすぎていないか 承認ルートを短くする
属人化 担当者しか分からない作業がないか 手順を残す
残業 月末だけ作業が集中していないか 前倒しできる作業を分ける

請求書の金額を入力して、別の表にも転記して、最後に会計ソフトへ入れる。こういう作業は、慣れている人ほど「いつものこと」として続けてしまいます。紙に作業の流れを書き出すと、重複している部分が見つかりやすいです。

仕入れ・在庫

仕入れ・在庫のチェックリスト

仕入れは、安さだけで判断すると失敗することがあります。納期が遅れたり、品質が安定しなかったりすると、取引先対応の手間が増えます。単価、品質、納期を並べて見ます。

項目 確認する内容 見直し方
仕入単価 値上がりしたままになっていないか 年1回は相場を確認する
発注量 まとめ買いしすぎていないか 月の使用量に合わせる
仕入先 しばらく相見積もりを取っていないか 品質や納期も含めて比較する
在庫量 保管スペースを圧迫していないか 動いていない在庫を色分けする
欠品対策 欠品を恐れて過剰発注していないか 最低在庫数を決める
類似商品 似た商品を別々に仕入れていないか 用途が重なるものを整理する

在庫表を見てもピンとこない場合は、動いていないものに色を付けるだけでも見え方が変わります。半年動いていない商品、保管場所だけ取っている販促物、古い備品。現場の棚を見ると、数字だけでは分からないものが出てきます。

経費削減でやりがちな失敗

経費削減は、表の上では簡単に見えます。でも実際には、「これは誰が使っているのか」「止めても本当に困らないのか」で迷うことが多いです。

失敗例 起きること 防ぎ方
現場に確認せずに削る 月末だけ使うツールまで止めてしまう 利用者を確認してから判断する
安さだけで選ぶ 壊れやすい、使いにくい、手間が増える 金額と使いやすさを一緒に見る
一度だけ見直す 数か月後にまた無駄が増える 月1回だけ確認する
担当者を決めない 契約や更新日が分からなくなる 管理する人を決める
削減額を見ない 効果が出たか分からない 翌月の請求額を確認する

特にサブスクや通信費は、契約した人が退職していることもあります。ここを雑に進めると、あとで確認作業が増えます。少し面倒でも、誰が使っているかを見てから止めたほうが安全です。

月末に使える経費削減チェックリスト

月末の支払い確認で使う場合は、下のように「担当者」と「状況」を入れておくと、翌月に見返しやすくなります。

確認日 分類 チェック内容 担当者 状況
固定費 毎月同じ支払いの中に使っていない契約がないか
通信費 退職者・未使用者の回線が残っていないか
電気代 前年同月より大きく増えていないか
サブスク 利用者が分からないサービスがないか
消耗品 在庫があるのに追加購入していないか
印刷代 不要なカラー印刷や会議資料印刷がないか
郵送費 PDF送付やメールで代替できる書類がないか
業務時間 毎月繰り返している手作業がないか
仕入れ 単価上昇や過剰在庫がないか
契約管理 更新日が近い契約を確認したか

経費削減チェックリストを社内で使う流れ

手順 やること 見るもの
1 支払い明細を集める カード明細、請求書、口座引き落とし
2 毎月発生している支払いを抜き出す 固定費、通信費、サブスク
3 利用者を確認する 担当者、部署、利用状況
4 止めるものと保留するものに分ける 影響が少ないものから対応
5 翌月の請求額を見る 実際に下がったか確認

この流れで進めると、経理や総務だけで抱え込まずに済みます。特に「利用者を確認する」のところで、現場の担当者に一言聞くと、止めてよいものと残すものが分かれます。

経費削減チェックリストのテンプレート

社内で経費を見直す場合は、チェックリスト形式にしておくと管理しやすくなります。特にサブスクや通信費のように契約者が分かりにくいものは、担当者名と確認日を入れておくと、翌月以降の確認がかなり楽になります。

テンプレート名 用途
経費削減チェックリスト 全体の見直し用
固定費見直しシート 毎月の固定費確認用
サブスク管理表 契約者・更新日・利用者の整理
月次経費確認表 月末処理用
コスト削減計画書 削減額や担当者の管理用

テンプレート準備中

今後、経費削減チェックリストやサブスク管理表など、社内で使いやすいExcel・PDFテンプレートを追加予定です。まずはこのページの表をもとに、自社用の確認項目を作ってみてください。

よくある質問

経費削減チェックリストは何から確認するとよいですか?
まずは、毎月同じ金額で発生している固定費から確認すると進めやすいです。通信費、サブスク、保守契約、クラウドサービスなどは、使っていない契約が残っていることがあります。
中小企業で見直しやすい経費は何ですか?
通信費、電気代、サブスク、消耗品、印刷代、郵送費などは見直しやすいです。請求書やカード明細で確認しやすく、使っていないものも見つけやすいです。
経費削減で失敗しやすいことはありますか?
現場に確認せずに契約や備品を減らしてしまうことです。使っていないように見えても、月末処理や取引先対応で使っている場合があります。解約や変更の前に、利用者を確認しておくと安心です。
チェックリストはどのくらいの頻度で使うとよいですか?
月1回、支払い明細や請求書を確認するタイミングで使うと続けやすいです。毎月すべて見るのが大変な場合は、固定費、通信費、サブスクだけでも確認しておくと無駄を見つけやすくなります。
経費削減は誰が担当するとよいですか?
経理や総務だけで進めるより、実際に使っている部署の担当者にも確認したほうが進めやすいです。特にツールや備品は、利用状況を知らないまま判断すると、あとで現場が困ることがあります。

まとめ

経費削減は、無理に大きく削るより、毎月発生している支払いを一つずつ確認するほうが進めやすいです。

まずは、固定費、通信費、電気代、サブスク、消耗品のように、請求書や明細で確認しやすいものから見ていくと、社内でも話を進めやすくなります。

月末処理や決算前にこのチェックリストを見ながら、使っていない契約、担当者が分からない支払い、前年より増えている費用を確認してみてください。

削ることだけを考えるより、「月末の確認が楽になる」「担当者の手戻りが減る」くらいの温度感で進めたほうが、続けやすいです。