小さな会社の経費削減|月末に見直したい固定費・ムダな支払いチェック
経費削減というと、家賃交渉や人件費の見直しのような大きな話を想像しがちです。ただ、小さな会社では、まず月末のカード明細や請求書を見ながら「これ、今も使っているかな?」と確認するところから始めた方が動きやすいです。
たとえば、使っていないサブスク、昔のままのスマホプラン、毎月なんとなく払っている複合機代、少しずつ増えた消耗品代。1つずつは数千円でも、年間で見るとけっこう目立ちます。
このページでは、従業員数が少ない会社や個人事業主でも確認しやすいように、月末処理の流れに沿って経費削減の見直し項目を整理します。
まず見るところ:通帳、クレジットカード明細、請求書、クラウドサービスの管理画面。この4つを見るだけでも、止められそうな支払いが見つかることがあります。
小さな会社の経費削減は月末の明細確認から始める
最初から全経費を見直そうとすると、だいたい途中で止まります。経営者が一人でやろうとしても、現場でしか分からない支払いが混ざっているからです。
やりやすいのは、月末か月初の少し落ち着いた時間に、カード明細・通帳・請求書を並べて見る方法です。紙の請求書が机に積まれている会社なら、その束を1枚ずつめくるだけでも十分です。正直、地味です。でも、ここで見つかるムダは多いです。
毎月同じ支払いを拾う
サブスク、通信費、保守費、リース料など、毎月出ている支払いを先に見ます。
使っている人を確認する
支払先だけでは判断しにくいので、担当者や利用部署をメモします。
来月やめられるものを分ける
未使用、重複、昔のままの契約を分けると、次の行動が見えます。
慣れるまでは、月3件だけで構いません。サブスク1件、通信費1件、印刷費1件。これくらいなら、通常業務の合間でも進めやすいです。
まず確認したい毎月の支払い
小さな会社で見直しやすいのは、金額が大きい経費よりも、毎月なんとなく続いている支払いです。ここを先に見ると、社内の反発も少なく進めやすいです。
使っていないサブスクや有料ツール
チャット、ストレージ、画像編集、予約、会計補助ツールなどは、担当者が変わった後も契約だけ残りがちです。
見るところ:管理画面の最終ログイン、利用者数、契約プラン、年払いの更新月。
昔のままになっているスマホ・固定電話・ネット回線
開業当初のプランをそのまま使っている会社は多いです。人数が変わっているのに、回線数だけ残っているケースもあります。
見るところ:使っていない番号、通話量、データ使用量、オプション契約。
印刷費・郵送費・FAX代
月末の請求書、納品書、社内資料を何となく印刷していると、紙代・トナー代・郵送代がじわっと増えます。
見るところ:カラー印刷、控えの印刷、郵送している書類、FAXで受けている書類。
電気代と空調の使い方
電気代は、契約プランだけでなく、空調の温度、つけっぱなしの照明、古いOA機器でも変わります。
見るところ:閉店後の照明、エアコンの温度設定、使っていない部屋の空調。
消耗品や備品の買い方
文房具、封筒、コピー用紙、清掃用品などは、少額なので見逃されやすいです。担当者ごとに別々に買っていると、在庫も増えます。
見るところ:購入頻度、保管場所、同じ物の重複、少量購入の送料。
外注費・保守費・リース料
ホームページ保守、複合機リース、システム保守、社用車関連などは、一度契約すると見直しが後回しになりやすいです。
見るところ:契約期間、解約月、実際の利用頻度、代替手段。
月末処理でよくある場面
経理担当者が夕方にカード明細を確認していると、見覚えの薄い英字のサービス名が出てくることがあります。そこで止めずに、「誰が使っているものか」だけメモしておくと、翌日の確認が楽です。
ここでいきなり解約まで進めると、たまに失敗します。月1回だけ請求書作成で使っていた、ということもあるので。
すぐ止めやすい経費と、確認してから見直す経費
経費削減で迷うのは、「これはもう止めていいのか」「誰かが使っているのか」が分からないときです。まずは、止めやすいものと確認してから動くものを分けます。
| 区分 | よくある例 | 見直し方 |
|---|---|---|
| すぐ止めやすい | 未使用サブスク、重複ツール、使っていない有料オプション、退職者のアカウント | 管理画面で利用者を確認し、利用がなければ解約候補にします。年払いは更新月を控えておきます。 |
| 確認してから見直す | 複合機、固定電話、クラウド容量、郵送している書類、FAX番号 | 月1回だけ使う業務がないか担当者に確認します。急に止めるより、先に代替手段を決める方が安全です。 |
| 慎重に見る | 保険、リース、外注先、家賃、配送契約、システム保守 | 契約期間、違約金、業務への影響を見ます。相手がいる契約は、利用実績を整理してから相談します。 |
個人的には、最初の1か月は「止める」よりも「候補を見つける」くらいの温度感で進める方がうまくいきます。いきなり全部削ろうとすると、社内の空気が少し重くなります。
担当者に確認するときの聞き方
管理側だけで解約や変更を決めると、あとで現場から「それ、月末だけ使っています」と言われることがあります。特に、請求書作成、勤怠、顧客対応、データ保存まわりは注意したいところです。
確認するときは、責めるような聞き方にしない方が進みます。
聞き方の例
- 「このサービス、最近も使っていますか?」
- 「月1回だけ使う作業はありますか?」
- 「なくなると困る人はいますか?」
- 「無料プランや別のツールで代用できそうですか?」
新人の担当者だと、前任者から引き継いだまま「何となく残している」こともあります。逆に、ベテラン担当者はかなり細かい使い方をしていることもあります。ここは、聞いてみないと分かりません。
月末に使える経費削減チェックリスト
月末の確認では、細かい分析よりも「見落としを減らす」方が先です。以下の項目を上から見ていくと、削減候補を拾いやすくなります。
月末の確認リスト
- カード明細に、使っていない月額サービスがないか
- 退職者や使っていないアカウントに料金が発生していないか
- スマホ・固定電話・ネット回線の契約数が今の人数に合っているか
- カラー印刷や控えの印刷が習慣で残っていないか
- 郵送している書類をメール送付や電子化に変えられないか
- 消耗品を担当者ごとに別々に買っていないか
- 外注費や保守費の作業内容が今の業務に合っているか
- リースや保険の更新月を把握しているか
- 誰も説明できない支払いが残っていないか
全部を一度に見なくても大丈夫です。今月はサブスク、来月は通信費、その次は印刷費。そんな感じで回していくと、無理なく続きます。
削減額をざっくり試算する
見直し候補がいくつか出てきたら、削減額の目安を見ておくと社内で話しやすくなります。月5,000円でも、年間では60,000円です。数字にすると、少しだけ本気度が変わります。
先に金額感を見たい方へ。 毎月の固定費と変動費を入れると、削減できそうな金額をざっくり確認できます。
経費削減シミュレーター
入力30秒で、月間・年間の削減余地をざっくり確認できます
家賃・通信費・サブスク・保険料など
消耗品・交通費・外注費・印刷費など
もっと細かく試算したい場合
費目別に削減額を計算できます
通信費、電気代、サブスク、印刷費、外注費などを分けて入力すると、 月間・年間の削減額や、削減額が大きい費目を確認できます。
経費削減でよくある失敗
安いものに変えることだけを目的にする
起きやすい場面:
外注先・配送業者・システムの切り替え時
避け方:
金額だけでなく、納期・対応・現場の手間も見ます。安くなっても、確認作業が増えると別の負担になります。
現場に相談せずに解約する
起きやすい場面:
管理側だけでサブスクやサービスを止めるとき
避け方:
解約前に担当者へ一言確認します。月1回だけ使う作業でも、止めると月末に困ることがあります。
一気にやりすぎる
起きやすい場面:
全経費を同時に見直そうとするとき
避け方:
月3項目くらいで十分です。サブスク、通信費、印刷費あたりから始めると、動きが軽くなります。
削ると困る費用まで削る
起きやすい場面:
空調、業務備品、安全対策、顧客対応に関わる費用の見直し
避け方:
作業環境や品質に関わる費用は慎重に見ます。短期的に下がっても、クレームや離職につながると逆効果です。
費目別に詳しく見直す
月末の確認で気になる費目が見つかったら、個別ページで詳しく見直していくと進めやすいです。全部を一気に読むより、今月は1つだけ選ぶくらいでちょうどいいです。
費目別の詳しい見直し方
| 状況 | 次に見るページ |
|---|---|
| 毎月の支払いが多く、全体像を整理したい | 固定費削減の方法15選 |
| 使っていないサービスがありそう | 不要なサブスクを見直す方法 |
| スマホ・固定電話・ネット代が高い | 中小企業の法人携帯・スマホ代を見直す方法 |
| 印刷・郵送・FAXが多い | ペーパーレス化の進め方 |
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