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勤怠管理をExcelからクラウドへ移行する方法|中小企業向けの進め方

中小企業がExcel勤怠からクラウド勤怠へ移行する作業イメージ
Excel勤怠は、少人数のうちはわりと回ります。
ただ人数が増えると、月末の集計・打刻漏れの確認・残業申請の突き合わせが一気に重くなります。

このページでは、Excel勤怠からクラウド勤怠へ移行するときの流れを、準備からテスト運用、月末処理の見直しまで順番に整理します。
複雑な勤務ルールがある場合 変形労働時間制やフレックスなどがある場合は、社内ルールや就業規則とのズレが出やすいです。社労士にも確認しながら進めると安心です。

Excel勤怠がつらくなる場面

Excel勤怠は費用がかからず、今ある表を少し直せば使えます。少人数のうちは、それで十分なことも多いです。

ただ、人数が10人・20人と増えると、担当者の手作業が急に増えます。特に月末です。退勤時間の入れ忘れ、休憩時間の修正、残業申請との突き合わせ。夕方の事務所で何度も電卓を叩き直す、あの感じです。

Excelだと、運用が人数に追いつかなくなることがあります。最初は便利だった表が、いつの間にか担当者だけが分かる複雑なファイルになっている。そのあたりで、クラウド勤怠への移行を考える会社が増えてきます。

打刻漏れ

退勤入力忘れが月末に見つかり、本人確認のやり取りに時間がかかる。

集計ミス

関数のずれ、コピー漏れ、セルの上書きで、給与計算前に再確認が発生する。

承認の遅れ

残業申請や休暇申請が紙・メールに分かれ、上長確認が月末に集中する。

最新版が分からない

勤怠表のコピーが複数でき、古いファイルで集計してしまう。

移行の6ステップ

いきなり契約して全員に案内するより、今の勤怠表を整理してから設定に入るほうが後戻りは少なくなります。クラウド化は、サービス選びより前の準備でかなり差が出ます。

勤怠表を整理 勤怠ルール確認 サービス選び 従業員情報登録 テスト運用 月末処理を見直す
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現在の勤怠表を整理する

まず、今使っているExcel勤怠表を見直します。出勤・退勤・休憩・残業・有給など、どの項目を誰が入力しているか確認します。

  • 実際に使っている列と、ほとんど使っていない列を分ける
  • 月末に手で直している箇所をメモする
  • 給与計算で使う項目を確認する

補足現在の勤怠項目を一度そろえたい場合は、Excelの勤怠管理表で整理しておくと、クラウドへ移す項目を判断しやすくなります。

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勤怠ルールを書き出す

Excel勤怠では、担当者が頭の中で判断しているルールが残りがちです。打刻漏れ、残業申請、休憩修正の扱いなどは、クラウドへ移す前に書き出しておきます。

  • 締め日と承認期限
  • 休憩時間の扱い
  • 残業申請の出し方
  • 打刻漏れ・修正申請の流れ
ここで迷いやすいところ 給与ソフトへ出力するCSVの項目名と社員番号が、クラウド勤怠側と合っているかを早めに確認しておきます。ここを後回しにすると、月末に手直しが出やすいです。
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クラウド勤怠サービスを選ぶ

クラウド勤怠サービスは、機能が多ければよいとは限りません。少人数の会社では、打刻・申請・承認・集計が迷わず使えるかを見たほうが選びやすいです。

  • PC・スマホ・ICカードなど、現場に合う打刻方法があるか
  • 休暇申請・残業申請・打刻修正を扱えるか
  • 給与ソフトへ出力しやすいか
  • 管理者画面が複雑すぎないか
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従業員情報と勤務パターンを登録する

サービスを決めたら、従業員情報と勤務パターンを登録します。ここでよくあるのが、全員を同じ勤務時間で設定してしまうことです。

  • 正社員・パート・アルバイトを分ける
  • 店舗・部署ごとの勤務時間を確認する
  • 承認者を誰にするか決める
  • 社員番号や氏名表記を給与ソフト側とそろえる
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テスト運用を行う

設定が終わっても、すぐ全社切り替えにはしないほうが進めやすいです。まずは1部署か数名で試します。朝の打刻、休憩、残業申請、打刻修正まで一通り動かしてみます。

  • 1週間から1か月ほど試す
  • 従業員側で迷った画面をメモする
  • 承認者がスマホで確認できるか見る
  • 月末に近い流れで集計まで試す
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月末集計と給与計算の流れを見直す

クラウド勤怠へ移行すると、月末の作業順も変わります。未打刻・未承認を確認してから、締め処理と給与データ出力へ進む流れに変えていきます。

  • 未打刻の確認日を決める
  • 承認締め切りを上長へ共有する
  • 給与ソフトへ取り込むデータを確認する
  • 旧Excel勤怠をいつまで残すか決める

移行前チェックリスト

移行前に確認しておくと抜けを減らせる項目です。全部を一気に見るより、勤怠ルール・システム設定・運用開始前に分けると確認しやすくなります。

勤怠ルールの確認

  • 現在のExcel勤怠表で使っている項目を確認した
  • 締め日・給与計算日・承認期限を確認した
  • 休憩・残業・深夜勤務の扱いを確認した
  • 打刻漏れや修正申請の流れを決めた

システム設定の確認

  • 給与ソフトへ取り込むCSV形式を確認した
  • 正社員・パート・アルバイトなどの勤務形態を分けた
  • 承認者と管理者権限を決めた
  • 社員番号や氏名の表記を給与ソフト側とそろえた

運用開始前の確認

  • 数名でテスト運用する期間を決めた
  • 従業員向けの簡単な案内を用意した
  • 月末の締め処理とCSV出力の担当を決めた
  • 旧Excel勤怠をいつまで使うか決めた

詰まりやすい場所と対策

移行でよくある失敗を先に見ておくと、かなり回避しやすくなります。特に多いのは、今のExcelをそのままクラウド上に再現しようとして、かえって入力が複雑になるケースです。

今のExcelをそのまま再現しようとする

使っていない列まで残すと、クラウド化しても入力が複雑になります。本当に使う項目だけに絞ります。

打刻ルールを決めずに始める

PC・スマホ・ICカードなど、どの場面でどの打刻方法を使うか先に決めておきます。

給与ソフト連携を後回しにする

CSVの項目名や社員番号が合わず、月末に手直しが出やすいです。試用中に取り込みまで確認します。

二重管理が長引く

旧Excelを残し続けると担当者が疲れます。確認期間と終了日を先に決めておきます。

月末に一番困りやすいところ 勤怠画面では問題なく見えていても、給与ソフトに取り込むCSVの項目名や社員番号が合わないことがあります。月末の夕方にこれが出ると、かなりしんどいです。試用中に、実データに近い形で一度取り込みまで確認しておくと安心です。

立場別に見るところ

使う人によって、気になる場所は違います。全員に同じ説明をするより、立場ごとに見る場所を少し分けると伝わりやすくなります。

新人・従業員 打刻・休暇申請・打刻修正の3つが分かれば動けます。最初は画面キャプチャ付きで短く伝えるほうが、説明会より伝わりやすいです。
上長・店長 残業申請・休暇申請・打刻修正の承認を担います。スマホでも確認できるか、通知の見方はどこかを先に伝えると承認遅れが減ります。
勤怠担当者 未打刻・承認状況・月末締め・CSV出力が主な作業です。月末処理の手順をチェックリスト化しておくと、締め日前後の焦りが落ち着きます。作成したマニュアルや手順書はクラウドストレージに保存しておくと、担当が変わっても参照しやすくなります。
管理側 残業時間の偏りや申請状況の確認が中心です。細かい操作より、確認する数字を絞っておくほうが使いやすくなります。

よくある質問

移行するタイミングはいつがよいですか?

月末集計に時間がかかっている、打刻漏れの確認が増えている、外出先からの勤怠管理がしにくいと感じたタイミングが目安です。給与計算の締め日直前ではなく、翌月から試せるように準備すると進めやすいです。

移行後すぐにExcelをやめてもよいですか?

移行直後は確認用として短期間だけ残す会社もあります。ただし、長く二重管理を続けると担当者の負担が増えます。確認期間を決めて、問題がなければクラウド勤怠に寄せていくほうが運用しやすいです。

クラウド勤怠サービスの選び方は?

料金だけでなく、勤務形態に合うか、打刻方法が現場に合うか、給与ソフトへデータを出せるかを見ます。少人数の会社では、機能の多さより従業員と担当者が迷わず使える画面かどうかが効いてきます。

従業員への説明はどのくらいすればよいですか?

全機能を一度に説明するより、打刻・打刻修正・休暇申請・残業申請の4つに絞ると伝わりやすいです。画面キャプチャ付きの1枚資料を用意しておくと、朝の忙しい時間にも確認できます。

クラウド化すると経費削減になりますか?

月額費用は増えることがあります。一方で、月末集計・打刻漏れ確認・手直しの作業時間が減る可能性があります。費用だけでなく、担当者の作業時間も含めて見ると判断しやすいです。経費削減全体の見直し方もあわせて参考にしてください。

まとめ

Excel勤怠からクラウドへの移行は、サービス選びより先に、今の勤怠表と運用ルールを見直すところから始めると進めやすいです。

現在の項目を整理して、勤務形態・締め日・休憩・残業・承認者を書き出す。自社に合うサービスを選んで、少人数でテストする。この順番で進めると、移行後の混乱が抑えやすくなります。

最初から完璧にしようとせず、1か月試して直すくらいで十分です。現場から出た質問を案内資料に足していくと、だんだん会社に合った勤怠運用になっていきます。